進学先をどう選ぶか

 調子に乗って久々の2日連続更新です.本日は,大学院絡みの話を.

 他大学進学ありきの話になってしまいますが,私がどうやって進学先の候補を選んだかをご紹介し,他の方の参考になればいいかなと思います.
 はじめに断っておきますが,別に外部に行くことが素晴らしいことでもなんでもありません.どこであろうと,光学系の大学院に進学すれば,修士の学生として,先生から教えを請い,いっぱい考えて勉強して,2年間研究をし,論文にまとめる,という至極当然のことをするだけです.自分の人生設計で,この研究をすれば,きっと将来楽しい研究なり,開発なり,仕事なりができるだろう,という研究室に進学すればいいという単純な話です.
 前置きが長くなるので省きますが,私の場合は,速い流れの空気の研究をすることで,より航空機や宇宙船などの開発をするという夢に近づけると考えたから,高速流体の研究をすることができる場所を求めて進学したまでです.たとえ外部に進学しなくても,今までいた研究室でも,私の好きな流体力学の研究を続けることができましたし,良い先生や研究室のメンバーに恵まれ,満足した修士の生活を送ることが出来ただろうと考えています.

あんまり省けませんでしたが,進学先を考える過程を以下に書いていこうと思います.

1,進学するのかどうか.

 まず,本当に大学院に進学するのかどうかも考えないといけないです.大学4年生の主な選択は,大学院に進学するか,就職するかになるかと思います.大学院に行く意義を考えないと,ただ流れるように進学してしまいます.内部進学するにしても,なぜ大学院に進むのか目的を明確にしておくことがモチベーションの維持にもつながると思います.

2,なぜ他大学を選ぶのか.

 はっきりいって,外部の大学院を受けるのには,それなりの労力が伴います.内部の大学院に進学する場合は,入試要項は学校の教務に行けばもらえるし,研究室でなにやっているかなんて,自分の研究室ならだいたい分かるに決まっています.これらあたりまえにわかることを,他大学にわざわざ出向かなければなりません.
 さらに言えば,自分の研究室の修士の先輩に話を聞けば,入試の難易度もある程度把握できますし,4年生になるまでに受けた講義をしていた先生が入試問題を作るわけですから,問題の感じも大分わかります.過去問を解いたものももらえるかもしれません.
 それでも他大学に進学することにメリットを感じなければ,面倒になって中途半端になってしまうだけなので,しっかりとこれからどういう修士の生活を送ろうとしているのか考えるべきだと考えます.

3,研究内容を知る
 自分が研究したいことを研究することができるか,まず調べる必要があります.渡しの場合,同じ流体といっても,飛行機だけでなく,タービン,自動車,船舶などを研究対象にしているところや,液体の管内流れを研究しているところもあります.
 私の場合は,大学進学する際から,飛行機に興味を持っていたので,大学の学科を調べた時の情報を参考に,まず,大学院のホームページを見ました.大学院進学の際は,度の研究室に入るかまでを決めますので,大学を選ぶ時よりさらに詳細を見る必要がありますが,たいていの大学はHPがしっかりしていますので,どの研究室の研究が自分の興味のある分野なのかある程度わかると思います.
 もちろん,一番良いのは直接,その研究室の先生に話を聞いたり,研究している場所を見せていただくことです.「百聞は一見に如かず」です.先生の人柄や,研究室の雰囲気が自分に合うのかどうか(よっぽど大丈夫だと思いますけど)判断するのには,実際に出向くことが必要です.
 ただし,そもそも何も知らないのに研究室に出向くと,あまりわからない説明を聞いて,あまり得るものもなく帰ってきて無駄足になる可能性や,たくさんの研究室に足を運ぶ時間がないなどの問題が起こりうるので,まずHPを調べるのがいいかと思います.
 あと,私の大学の図書館にあったのですが,

これが,割と詳しく分野が分かれていて,研究している場所を見つけるのに良かったです.先程の大学受験の時の情報とこれから得た情報を元に大学のHPを見ました.

4-1,研究室を訪問する
 上で行きたいなと思える研究室を見つけたら,その研究室を訪問し,どんな研究をしているのか,どんな雰囲気の研究室なのか,を確認します.
 私の場合は,進学する新領域創成科学研究科と,名古屋大学の研究室を訪問しました.どちらも高速流体の研究をしているところです.訪問をして,先生と話をして,募集要項をもらって,過去問をもらって,研究施設(主に流体の場合は風洞です)を見せてもらい,院生のいる研究室で修士の方から話を聞いて,といった感じでした.

4-2,大学院入試説明会に行く
 その他にも大学院の各専攻や研究科で入試説明会を開催している所も多いです.私は東京大学の航空宇宙工学専攻の説明に参加してきました.ただ,こちらはその時にもらった過去問で問題に習っていない分野のものが多く,点が取れないなあとなって,受験を断念しました.問題を見るのも大事です.

 研究室の訪問と説明会が5月のGW明けくらいにあったので,1週間で3つの場所に行きました.私の場合は,このようにして進学先を決めました.
 進学先の選択についてはこのような感じです. あとは,入試に向けて勉強をするのみ.ですね.


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